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新年のごあいさつ(2025年 飯島会長年頭所感)

一般社団法人日本パン工業会
会 長 飯島 延浩

 新年に当たり、一言ご挨拶申し上げます。

 皆様には、日頃から、製パン業界、当会に対し格別のご支援・ご協力を賜っておりますことに深く感謝し、厚く御礼申し上げます。

 国内外とも諸情勢の変化が激しい中ですが、新年にあたり、製パン業界の課題等について、いくつか申し上げさせていただきます。

 課題の中でまず挙げられるのは、主原料である小麦粉の価格は落ち着いており、また、その他の原材料・資材・エネルギー価格等の上昇もひと段落つくことを期待しておりますが、人件費・物流費の上昇の中で、様々な面で適切な対応を図っていくことです。製パン業界では、昨年1月以降に多くの当会会員が価格改定を実施し、ある程度、原材料価格等の上昇に対応してまいりましたが、お客様の節約意識の継続を踏まえ、様々なニーズを的確に捉えて、製品の品質向上、値頃感のある製品も含め隙間のない製品の品揃え等に注力していく必要があります。

 また、人手不足・採用難が顕在化する中、新卒者のみならず中途採用者・外国人労働者等の幅広い人材の確保、やりがいがあり労働安全に配慮した仕事環境の確保、製造面での省力化等に取り組むことが重要です。物流2024年問題に関しては、発荷主・着荷主双方の立場からこれまでも対応を進めてまいりましたが、本年1月からの取引適正化法、4月からの物流効率化法に基づく特定荷主に対する義務的事項の施行を踏まえて、一層の取組みを進めていかなければなりません。

 さらに、食品表示に関しても様々な動きがありますが、「包装前面栄養表示」の推進につきましては、任意表示であることを踏まえて、製パン業界での運用においては、実質的で妥当なものとすると同時に、消費者にとっても分かりやすく、かつ、適正な表示を進めていく必要があります。

 環境問題に関連する容器包装プラスチックにつきましては、改正資源法に基づく再生材の活用の必要性は十分認識しているものの、その実現のためには、品質・量・安全性・経済性における課題解決が不可欠と考えております。この他、食品ロス削減、原材料の安定的確保や国産小麦の活用等、パン食の普及・PR、全パン連さんにおける学校パン給食の推進への支援等製パン業界を取り巻く諸課題にも継続して取り組んでいく必要があります。

 加えて、不幸にして災害が発生した際には、主食を供給させていただいている業界としての使命を引き続き果たすため、これまでと同様、十分で迅速な食料支援が行えるよう、体制を常に整備しておくことも重要です。

 製パン業界にとって2026年が明るく更なる前進の年となりますよう、諸課題への対応、安全で価値ある製品の提供等に一層努力して参りたいと存じます。

 皆様におかれましては、本年も変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。