▌環境への取組み状況
「環境自主行動計画」「容器包装の3Rに係る自主行動計画」取り組み状況について(2010年度実績)
Ⅰ 温暖化対策(CO2排出抑制対策)
1. 生産活動に係るCO2排出抑制対策
(1)数値目標
温室効果ガスのなかで、最も構成比の高いCO2の排出量について、生産高(10億円当たり)を対比とした原単位ベースで削減を図る。基準年を2004年度とし、目標年次である2010年の間に2005年度から原単位で年率1%削減する。
(2)2010年度実績
CO2排出量実績(生産部門)
2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CO2排出量 | t-CO2 | 854,592 | 870,305 | 839,123 | 884,813 | 863,583 | 838,925 | 847,179 |
CO2排出量原単位 | t-CO2/10億円 | 875 | 889 | 847 | 867 | 804 | 773 | 767 |
CO2排出量原単位基準年(2004年)比(%) | — | 101.6 | 96.8 | 99.0 | 91.9 | 88.3 | 87.6 |
厳しい事業環境の中ではあったが、会員各社とも省エネ設備の導入・更新、省エネに関する管理の強化、エネルギー転換、生産性向上への取り組みを継続的に積み重ねてきた。また、主要なエネルギー源である電力のCO2排出係数は、これまでほぼ毎年低下してきた。その結果、2010年度は、基準年(2004年度)に対して、CO2排出量原単位(生産高10億円当たり)ベースで▲12.4%となり、目標を上回る削減率達成となった。
2. 物流に係るCO2排出抑制対策
(1)数値目標
製品の物流・配送に関し、自社配送および委託配送によるCO2の排出について、売上高を対比とした原単位ベースで削減を図る。基準年を2006年とし、目標年次である2010年の間に2007年度から年率1%削減する。
(2)2010年度実績
荷主分野を含んだ物流に係るCO2排出量・原単位実績
2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
CO2排出量 | t-CO2 | 271,052 | 288,041 | 282,778 | 274,803 | 272,766 |
CO2排出量原単位 | t-CO2/10億円 | 288.2 | 265.8 | 249.9 | 241.0 | 238.1 |
CO2排出量原単位基準年(2006年)比(%) | — | 92.2 | 86.7 | 83.6 | 82.6 |
基準年度以降、配送コースの削減・統合、共同配送の推進、積載率のアップ等の物流面の合理化及び、エコドライブの推進、低燃費車の導入により着実に目標を達成してきており、2010年度は、原単位ベースで基準年(2006年度)比▲17.4%となり、目標を上回る削減率を達成した。
Ⅱ 廃棄物対策
(1)数値目標
総廃棄物の再資源化率の数値目標を2010年度までに、70%に向上させる。
また、そのうち食品廃棄物の再資源化率を2010年度までに、85%に向上させる。
(2)2010年度実績
廃棄物発生量と再資源化率の推移
2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
総廃棄物排出量 | 240.1 | 241.9 | 253.0 | 272.7 | 256.5 | 262.3 | 271.7 | |
リサイクル量(千トン) | 158.5 | 182.2 | 204.0 | 221.8 | 217.4 | 227.6 | 243.2 | |
再資源化率(%) | 66 | 75 | 81 | 81 | 85 | 87 | 89 | |
食品廃棄物合計 (注1) | 138.2 | 143.6 | 159.2 | 175.5 | 169.2 | 174.7 | 182.3 | |
リサイクル量(千トン) | 109.7 | 123.7 | 144.0 | 160.9 | 156.0 | 164.7 | 175.5 | |
再資源化率(%) | 79 | 86 | 90 | 92 | 92 | 94 | 96 | |
非食品廃棄物 | 101.8 | 98.3 | 93.8 | 97.2 | 87.2 | 87.6 | 89.4 | |
リサイクル量(千トン) | 48.8 | 58.5 | 60.1 | 60.9 | 61.5 | 62.9 | 67.5 | |
再資源化率(%) | 48 | 60 | 64 | 63 | 70 | 72 | 76 |
食品廃棄物については、飼料化・肥料化の推進、ロス製品の取扱い業者変更やアウトレット販売の拡大、アイテムの集約によるフィリングロスの減少等の取り組みにより、再資源化率は着実に向上している(2009年94%→ 2010年96%)。
食品以外の廃棄物では、プラスチック廃棄物の分別強化、包材関係のロスの縮小化、紙類の再生委託の拡大、汚泥のリサイクル率向上等の取り組みにより、発生量はほぼ横ばいながら、再資源化は前年を上回る達成率となり(2009年72%→ 2010年76%)、総廃棄物の再資源化率は前年から2ポイント向上した(2009年87%→ 2010年89%)。
以上の取り組みにより、目標を上回る実績を達成した。
Ⅲ 容器包装の3Rに係るプラスチック容器包装削減対策
(1)数値目標
2005年度のプラスチック製容器包装の排出量(総量)を基準として、目標年次である2010年度における排出量を 2.0%削減する。
(2)2010年度実績
廃棄物発生量と再資源化率の推移
2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
CO2排出量(t) | 29,999 | 29,940 | 30,308 | 28,997 | 28,858 | 29,146 | |
基準年度(2005)比増減率(%) | — | ▲0.2 | 1.0 | ▲3.3 | ▲3.8 | ▲2.8 |
容器包装の薄肉化・減容化に取り組んできた結果、2010年度の排出量は29,146トンで、基準年である2005年度(29,999トン)比2.8%の削減となり、目標とした削減率を達成することができた。