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食の安全・安心への取組み

 食品の安全性確保、品質管理に関する対策を推進するため、当会はAIB(米国製パン研究所)の専門家を招いて、安全な食品を製造するためにとらなければならない行為のガイドラインであるGMP(適正製造規範)を重視した食品安全管理システムの有効性を確認し、AIBフードセイフティ指導・監査システムを一般社団法人日本パン技術研究所に導入することにしました。一般社団法人日本パン技術研究所は、平成13年にフードセイフティ部を設置し、日本におけるAIBの指導・監査を実施しています。このシステムは科学的な根拠に基づく極めて有効なシステムで、関係業界を含めた食品業界全般への浸透が図られています。

 平成19年、食品業界においては偽装表示等の不祥事が頻発し、食品業界全体に対する消費者の信頼を揺るがしかねない状況に至ったことから、農林水産省「食品の信頼確保・向上対策推進本部」の決定を受け、当会は「(社)日本パン工業会 信頼性向上自主行動計画」を平成20年5月に策定しました。

 消費期限・賞味期限の設定については、客観的かつ合理的な科学的根拠に基づく表示基準を設け、製品ごとの特性によってきめ細かく対応する必要があります。近年、食品ロス削減等の観点から食品の期限延長が求められ、期限設定に際して安全係数を過度に低くしないように目安が定められている中、当会は、令和5年12月にこれまでの「期限等表示マニュアル」(三訂)を「製パン業界で対象となる食品の期限等表示マニュアル」(四訂)とし、改訂しました。